アカウントの有無
今回リペア研究所ブログから問合せがあった件をベースに書いています。
ここではPIPC版(プレインストール版)オフィスに関して書いていますので、製品版やサブスク版は除外されます。
まず、表題にありますようにパソコン初期設定時の話から入ります。
Microsoft Office のPIPC版(プレインストール版モデル)を買うとwindowsの設定の後にオフィスの設定もしなければなりません。
その時にマイクロソフトアカウントを紐付けるものと紐付けないものがあることに疑問を感じていました。
最近のマイクロソフト社の仕様変更で最終的に全てのモデルが紐付けインストールに変わっていくのだろう思っていました(法人モデル、個人モデルに関わらず)
しかし、最近のモデルでも紐付けないケースと紐付けるケースがあり、良く理解しないまま過ごしていた時に問合せがありましたので、調べてみることにしました。
その方とのメールのやり取りをベースに纏めています。
プレインストールモデルの考え方
ここで基本的なマイクロソフト社の傾向を言っておきます。
Microsoft Office の永久ライセンス(PIPC:プレインストールモデル)をマイクロソフト社では下記のように区分けされているようです。
どのモデルがマイクロソフトアカウントを紐付けるか、紐付けないかは各メーカーのモデルによって異なるということで、昔のようにwindows Proやwindows Homeで区分けをしていないことが解りました。
最近ではカード式のプロダクトキー入力タイプからデジタルアタッチ版の技術に変更され益々その仕組みが解り難くなりましたの注意しましょう。
では、本題です。
初期設定時マイクロソフトアカウントが必要なケース
富士通のデスクトップで試しました。
2025/5に届いたwindows11 Pro のMicrosoft Office Home & Business 2024 プレインストールモデルです。
初期設定は下記にアップしていますので、設定の流れをご覧ください。

このモデルは法人モデルですが、マイクロソフトアカウントがなければ設定できませんでした。
マイクロソフトアカウントを持っていない人はその場で作れば問題ないですが、その情報(アカウント+パスワード)は必ず保管が必要です。
それを忘れると、再インストール時は一切設定ができませんので、充分注意してください。
ちなみに再インストールする時は上記のページでモデルになったESPRIMO D7014/RXは初期化後のメニューにWord Excelアイコンがありますので、それをクリックすると固有のID(ROM内)を使ってマイクロソフト社のサーバーに認証にいきます。
サーバー側はこの固有IDがマイクロソフト社の管理モデルになるので、初回設定したマイクロソフトアカウントとの紐付けが確認できて初めて使えるようになります。
初期設定時マイクロソフトアカウントが不要なケース
これはマイクロソフト社がメーカーに管理を委託しているケースです。
初回設定時はマイクロソフトアカウントでの設定が不要です。(プロダクトキー版/デジタルアタッチ版関わらず不要)
プロダクトキー版(カードが添付されているモデル)に関しては再インストール時にオフィスをダウンロードしなければならないため、一時的にマイクロソフトアカウントが必要になりますが、そのアカウントは何でも良いです。
もちろん、マイクロソフトアカウントは管理されていませんので、2回目以降もダウンロードするだけですので、マイクロソフトアカウントは何でも良いということになります
メーカー管理用のオフィスはマイクロソフトアカウントに依存しない設定になっていますので、手順さえ間違い無ければインストールは可能です。
(参考:デジタルアタッチ版)

マイクロソフト社が管理していないため、昔はプロダクトキー版のカードタイプオフィスが「転売」されていましたので、それを防止するためデジタルアタッチ版に変更された模様です。
マザーボードの交換の際の設定
さて、オフィスのライセンス認証に関してはパソコン内部のデバイスもみています。
マザーボード交換の場合でもパソコン固有のID(ライセンス管理のID)がマイクソフト管理か、PCメーカー管理かが解れば良いので認証プロセスがあった場合、マイクロソフトアカウントについては何でも良いということになります。
これはやったことがありませんので、私の推測になります。
以上