動き続けるPC達
ここ福岡ではNECの9821が組み込まれたシステムがまだまだ工場で動いています。
もちろん、こんなの全国で考えると沢山ありますし、NEC 98専門店ってのがあるのでその需要はまだまだあると思います。
だから未だにPC98専門店などのメーカーサポートが終了した機器を扱う業者があるのだと思います。
依頼
仕事上の関係で某工場から依頼がありました。
今回のこのPC98は倉庫管理で利用されており、既にそのシステムを構築したメーカーは無くなっています。
ですから、このPC98が逝ってしまえば、システム復旧が困難であるのはもちろんのこと、搬送キャリア等のハード的な更新も発生するので、総額約1500万~2000万の追加投資を余儀なくされてしまいます。
経営者としては考えどころですね。
私のショップはまだPC98まで行きついていませんが、NECは良く利用する旧PCショップがあります。
できるだけ程度が綺麗な同等機種を仕入れ、移植もしくはパーツ取りリペアしか方法がありません。
もちろん、こういう場合はジャンクではなく、キチンと動作するものが良いですね。
上記ショップは詳しい方が丁寧に対応してくれましたので、非常に勉強になりますし、安心できます。
旧PCの場合はやはり経験が大きく左右しますので、そこは私も見習わなければなりません。
こういう場合、対応が良く無ければダメで、接客とは重要なものです。
ここは数人の店員が電話に出ても、スキルはほぼ同じで対応もほぼ同じく丁寧でした。
これが購入に至るプロセスと思いますね。
年代ものPC9821が到着
これがと届いたPC98です。
比較的本体はきれいな状態のキチンと整備されていました。素晴らしい!
PC-9821Xb10/J8
下記が今まで倉庫システムで使われていたPC-9821Xb10/J8です。
いろいろだましだまし使っていた痕跡があります。
調べてみると電源系のファンが壊れていいたので、電源ユニットをそのまま丸ごと移植することにしました。
通常のwindows機であればHDDを交換して、復旧すると思います。
しかし、PC98を私が詳しくないので、まずはユニット交換の方が確実と思ったからです。
電源ユニットを取り外して、そのまま中古で購入したPC98から取り外した電源ユニットを入れます。
なぜ?こうしたか?
最初はHDDを入れ替えて、そのまま動くか?をやってみたかったのですが、組み込まれたデバイスに違いがありましたので、成功法で実施しました。
恐らく、デバイスチェック時に何らかのエラーがでると思います。
PC-9821Xb10/J8というマシンに詳しくないので、確実に成功するユニットを交換したということです。
すると無事復活!
元のように倉庫システムが蘇りました。
HDDは850MBと小容量ですが、低速の小容量だけに未だに動き続けています。
心配なのは駆動系のHDDです。
ここは何か考えなければならないでしょう。
PC9821は素晴らしい機械ですね。
以上